町並みの設計

モリマチの建築

モリマチの建築

愛媛県内子町産の杉・桧を使ったログハウスの設計から施工までを手がけるログハウスのスペシャリスト。ログビルダーとして永年培った高い技術力で、国産材の魅力を活かしたログハウスをはじめ、在来工法など木工建築の施工はお任せください。

モリマチの木材加工

山並みの風景、町並みの承継

山林を育み、水、生態、木材や果樹などの恵みを生み出し、流域の風景をつくり、在郷を支えてきた、山並み
流域街道沿いに深山里山の恵みを集積する在郷として形成、保存され、山並みと共に未来へ引き継がれる、町並み

内子町を東西に横断する小田川。かつて流域圏を支える水運航路として、伐り出された木材を小田川へ下ろし、筏に組み、大瀬、内子、五十崎を経て大洲長浜まで運んでいた。明治から大正、昭和前期の間にはモミやツガなどが、その後はスギやヒノキなどが建築用材として供給され、小田川流域の在郷、集散地である小田や大瀬、内子などの歴史的な建造物にはそうした材が利用されてきた。一方で、木材の輸入自由化に伴い木材需要が大幅に減退、山林整備に不可欠な間伐が滞りはじめる中、間伐から生じる小径木材の有効活用を企図、木を削ることなくそのまま活用できるログハウスを商品化し、その生産・販売を行うことで、地域の人々に豊かな木の暮らしを提供するとともに、木の用途価値を高め、山の手入れを怠ることなく続けてきた。新しい世紀に入り、間伐材が徐々に大径木化し、その主伐の必要性が問われる中、今後は、そうした大径木が市場に多く流通することを想定し、その用途価値を高め得る建築、商品づくりを為すことになる。森の状態と同期する木の暮らしを求める旅は決して終わることがない。

われわれの建築は、森を見立て木取りを為し、、空間を描きつくることで、山並み町並みの風景を彩り、承継する。

われわれは、地域の山々に感謝し、そこで育まれる木の優しさを伝え、その美しさを現し、一つひとつの建築を通じ、在る町並みをつなげていくこと、すなわち、「町並みの設計」を為すことで、山並みとともに未来の風景を描いていきたい。